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  • 【コラム】自己変容のための「潜在意識の書き換え」は可能か?

    最近、岡本正善というメンタルコーチと、三浦将というエグゼクティブコーチングの方のご著書を何冊か拝読したのですが、両者とも「潜在意識の書き換え」というトピックに触れらていたので「そこまで深く考えているのか」と感心しました。

    では、はたして潜在意識の書き換えというのは可能なのでしょうか?

    岡本氏の本には、そのテーマに関して呼吸の仕方をアドバイスされていましたが、たしかにフィジカルからアプローチする方法は有効だと思います。

    問題は、「人の潜在意識はそんなに簡単に書き換えられるのか」という点です。

    人間には、ホメオスタシスといって呼吸のリズムや体温などを一定に保つ「恒常性維持機能」が備わっており、その機能があるからこそ肉体的に生きていられるのですが、この特質は精神状態にも存在します。つまり、考え方や心の持ち方ストレス耐性など、メンタル面でもホメオスタシスは存在するのです。

    このホメオスタシスを柔軟にし乗り越えて自己変容を実現するにはどうすれば良いのか?

    まず参考になるのは古今東西の文学作品です。

    夏目漱石の「こころ」では「先生」という人物が素っ裸で海水浴をして砂浜に上がってくるところを主人公の「わたし」が出迎えるところから始まります。

    宮崎駿の「風の谷のナウシカ」には、ナウシカがやはり素っ裸になって草むらのベッドにくるまれたあと、おもむろに起き上がり何事もなかったように衣服をまとい、再び戦闘に入るシーンが描かれます。

    これらは「仮の死」、つまり「フィクショナルDeath」と言われる儀式を意味しています。

    また、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」では、主人公が涸れた井戸に入り、底に座って「過去に職場であった不愉快な出来事」と「妻と知り合ったきっかけとなる出来事」を交互に思い出したりします。

    ここらへんに自己変容は潜在意識を可能にする鍵が潜んでいそうです(続く)。

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