生きていれば「ああ、自分って今、どん底だ」と感じることが誰でもあると思います。
せっかく転職した会社がハラスメントだらけで賞与も出なくなったり、そのタイミングで身内が重い病気にかかって痛い出費とか。
良いことも悪いことも交互にやってくれば良いのですが、時に連続して降りかかってきたりします。
ただ、人間って案外賢くできていて、自分が「どん底」と感じていても、その手前の状態を「どん底」と捉えてたりします。その時点でジタバタすれば何とかなるでしょうし、要は本当の「どん底」は来ないから大丈夫ということです。
以前、熊本に旅行に行った時、世界一のカルデラと言われる阿蘇山の火口を見学しました。ガイドさんによると昔、将来を悲観した若い男性が火口から飛び込んだことがあったそうです。
どうなったか?
何とその男性は、マグマの煮えたぎる底に落ちる前に斜面の途中の大きな枯れ枝に引っかかって助かリました。その後、その方は僧侶になったそうですが、それはともかく、普段の生活でも「どん底の手前に太い木の枝が何本かある」と考えた方がラクです。